退職届と退職願の違いって?

Q 会社を辞めたいと考えています。出すのは「退職届」か「退職願い」のどちらでしょうか。

A 会社を辞める際に出す「退職届」と「退職願い」は、実務上、区別しないで用いられておりますが、まったく異なるものです。一般的には、トラブルを防止のため、会社の就業規則等に「退職届」を提出するのか、「退職願い」を提出するのか、規定されております。

「退職届」は、「●年●月●日をもって退職致します」と記載し、従業員から会社に対しての一方的な意思表示となります。 

他方「退職願い」は、「●年●月●日をもって退職いたしたく、ご承認をお願い致します」と記載し、従業員から会社に対しての合意解約の申し入れになります。

どちらを使用するかは、会社の就業規則等によります。

また、会社によっては就業規則等に「会社所定の様式で作成した退職届(退職願い)を提出しなければならない」と規定されていることを根拠に、任意の様式で作成した退職届(退職願い)を拒否する事例が見られます。

結論から言うと、就業規則等に「退職する際は、会社所定の様式で作成した退職届(退職願い)を提出しなければならない」などと規定されていたとしても、そのような規定は無視して、任意の様式で作成した退職届(退職願い)を提出すれば法律上問題なく退職することができます。

なぜなら、従業員には法律で「退職の自由」が保障されているからです。

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