
自分の言葉を大事にしたい
常套句にときどき冷たさを感じること、ありませんか? 社会人になったときから違和感があるのが「お疲れさまです」。「お疲れのときも元気なときもあるのに、いつでもお疲れさまって?」と。歳をとって、「お元気でなによりです」と言われると引っかかるという方がいます。元気でいるのがめずらしいと言われているみたいだと。「どう言えばよいかしら?」と尋ねると、例えば「お変わりなく」と言われたら、「歳は確実にとっているけれどこのままで大丈夫なのかもと、安心できそう」とのこと。冒頭の「お疲れさまです」は、反逆して今でも使っていません(笑)。疲れて帰ってきた方には「お疲れになったでしょう」とか、状況に合わせて「いつもありがとう」「お世話さまでした」「大変だったわね」「大丈夫?」など、自分の言葉をかけています。(久枝さん)

常套句とは ?
常套句(じょうとうく)は「ある場合にいつもきまって使う文句。決まり文句」という意味です。
「お初にお目にかかります」「お久しぶりです」なども常套句の一種です。
「お忙しい中、ありがとうございます」という言葉は対面の別れ際はもちろん、メールや電話、人に依頼をする際の前置きにもできる常套句です。

一言付け加えて印象度アップ!
常套句はコミュニケーションの円滑化に役立つ一方で、あまり使いすぎると表現が単調になりやすい面もあります。
そこでもう一言付け加えることで印象度を良くすることができます。
「お久しぶりです」のあとに「お元気そうで何よりです」「その節はお世話になりました」など、気にかけていた旨を付け加えることで、印象がグッと良くなります。
別れ際には、「またお会いできるのを楽しみにしております」と言うことがありますが、「○○さんにもよろしくお伝えください」と付け加えることで、その場にはいない面識ある人への気を配っている印象を与えることができます。
言い換えで印象度アップ!
贈り物をする際にも常套句はあります。「つまらないものですが、どうぞお納めください」という相手に対してへりくだった表現で使うことがあります。
が、「つまらない物なら持ってくるな!」と、相手によっては「失礼だ」と思う人もいるようです。
「心ばかりの品ですが・・・」とか「ささやかですが・・・」などに変えると印象が柔らかくなります。

使いやすい言葉だからこそつい使いがちな言葉も、ちょっとだけ言い方を工夫すればあなたの魅力を
引き出す魔法の言葉になります。早速、今日から取り入れてみてください。

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