幼少期を語ることで母と兄の距離が近づいた

私の母と兄には長年わだかまりがありました。兄と相性が悪かった父が亡くなり、一人暮らしになった母は、私にふと兄の話をするんです。本当は愛おしくて大好きな息子。母が亡くなるまでの間に、二人の関係性が少しでも穏やかになってくれたらと考え、兄の小さかった頃の話を母に聞くことを始めてみました。

「お兄ちゃんってどんな子だったの?」「どんなことがあったの?」「そのときどう思った?」…お茶をしながらちょっとずつ話を聞くうちに、知らなかった母息子の関係性が浮かび上がってきて、母の兄に対する態度が変化してきました。

親が変われば子も変わる。兄の方も、母への言葉がとげとげしくなくなってきたのには驚きです。二人兄妹で母を支えていく私にとっても兄と母の関係がよくなってくれたことは幸いでした。親子関係って難しいけれど、後悔しないためにも、一歩踏み出して少しだけおせっかいしてみることも必要なのかもしれません。

(さーやさん)

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